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オープニングスタッフ採用面接にあたる院長の心構え

はじめに

 

オープニングスタッフは開院準備から携わることができる特別な求人といわれています.採用面接には応募者がかりべ内科クリニックにふさわしい人物かどうかを見極める目的があります.またかりべ内科クリニックで働きたいという応募者の動機を形成する目的もあります.このような目的を果たすためには面接官である院長も覚悟をもってのぞまなくてはなりません.今回はオープニングスタッフ採用面接にあたる院長の心構えをご紹介したいと思います.

 

クリニックのミッション(使命)を応募者に明確に伝えることを意識する

 

かりべ内科クリニックの使命を自分自身のことばで応募者のみなさんにお伝えすることは採用面接において重要なことであると意識しています.クリニックの使命に共感して院長とスタッフが同じ夢をもって日々成長していくことができれば幸せであると考えます.かりべ内科クリニックの3つの使命とは「人生100年時代の糖尿病ライフを全うしていただけるように全力でサポートすること」「胃がん大腸がんで亡くなる糖尿病患者さまをゼロにすること」「糖尿病であっても安心して生活を送り生き生きを過ごすことができる社会にすること」です.特に長期的な視点で糖尿病患者さまをサポートしていくことと消化管のがんを院長自身が責任をもって検査することは他の糖尿病クリニックにはないかりべ内科クリニックの特徴と考えています.クリニックの使命に共感していただけるかたを採用するために面接の場でミッションを明確に応募者に伝えることを意識したいと思います.

 

クリニックに合う人材なのか合わない人材なのか見極めること

 

クリニックの採用ではこれまでの経験や職歴から即戦力かどうかを重視するあまりクリニックに合わない人材を採用してしまう場合があります.ミッション(使命)を果たすための人の集合体がクリニックです.クリニックの雰囲気や業績,歴史も「クリニックの使命とクリニックのスタッフ」が作っていきます.特に新規開院のクリニックではすべてゼロから作っていくことになります.しかしながら人それぞれ人生があり歴史があり価値観があり目的があります.応募者がクリニックの使命を受け入れて共感できるかどうかが大切と考えます.そのためには「素直」であることは重要です.自身の価値観とクリニックの価値観をすりあわせてクレド(お約束)にしたがって診療や指導にあたるためには自身の考えが強すぎてはうまくいきません.採用ではこちらの質問に反論するのではなくきちんと聞き入れて受け答えをする姿勢を評価したいと思います.また「熱意」を持ってるかどうかもポイントと考えます.ゼロから始める新規開院では熱意が物事をすすめる推進力となります.患者さまにも熱意は伝わりますからクリニックのよい雰囲気を作ることにつながります.表情がいきいきとしているかどうか,話し方が抑揚があって重要な点を強調しているかなど応募者の熱意を見極めたいと思います.

 

面接では選んでいる立場だけではなく選ばれている立場であることも意識する

 

院長は面接において応募者を選ぶ立場にあります.応募者がクリニックにあっているかどうか「見極める」役割です.一方で応募者からはかりべ内科クリニックで働きたいと選ばれる立場にあります.院長からみると応募者に対して「魅力付け」を行う役割です.見極めるには情報収集が欠かせません.履歴書などからみえるスキル,経験,資格などの情報を収集します.また熱意や人柄,コミット力など抽象度が高いマインドセットについてもきちんと把握する必要があります.魅力付けをすることによって選ばれる面接から選ぶ面接へ応募者の意識を変えることができます.応募者が必要とする情報をきちんと提供することが大事です.入職を決定づける要因として面接官の態度などの非言語の情報もあげられます.応募者に対して生涯にわたってクリニックの経営(スタッフとスタッフのご家族を守っていく)を全うする覚悟をお伝えしたいと思います.

 

まとめ

 

オープニングスタッフ採用面接は院長である私にとっても初めての経験で準備をすすめています.クリニックのミッション(使命)を果たすには院長ひとりではできませんのでミッションに共感するスタッフが欠かせません.ブレない軸をもって採用にあたるための心構えについて述べさせていただきました.応募者のスキルのみならず素直さや熱意といったマインドセットもきちんと評価したいと思います.次回は「糖尿病診療専門クリニックに通院するという選択」と題してご紹介したいと思います.

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